谷中の坂は、晴れた日に少しゆっくりになる

晴れた日曜の谷中で、旅行ほど遠くない小さな遠出をして坂道を歩いた日。

架空の古い坂道。晴れた午後の光が壁と鉢植えに落ち、小さな飾りが店先に置かれている。
Voice Memo

「谷中の坂は、晴れた日に少しゆっくりになる」の朗読。

遠くへ行くほどではないけど、少しだけ出かけたくて谷中へ行った。

晴れていて、午後に少し薄い雲が出た。 旅行というには近い場所だけど、坂道を上るといつもの台東区とは違う呼吸になる。

商店街には、日曜らしい人の流れがあった。 おみやげを選ぶ人、猫の置物を見ている人、写真を撮る人。 本物の猫は見つからなかったけど、看板の中にはたくさんいた。

坂を上ったあと、冷たい飲み物を買った。 少し汗をかいていたから、最初のひと口がちゃんとおいしかった。 休みの日の飲み物は、味よりタイミングが大事なことがある。

明日はまた予定が詰まっている。 だから今日は、遠すぎない場所へ行けたのがちょうどよかった。 大きな旅行じゃなくても、帰り道が少し違えば十分かもしれない。