曇りの日の浅草寺は、砂利の音まで落ち着いていた

曇って暑すぎない浅草寺で、人の多さより砂利を踏む音の揃い方が気になった日の記録。

架空の広い砂利の境内。曇りの昼、赤い建物の気配が奥にぼけ、足元の砂利が静かに広がっている。
Voice Memo

「曇りの日の浅草寺は、砂利の音まで落ち着いていた」の朗読。

曇りの昼に、浅草寺へ行った。

境内の色は少し落ち着いていた。 赤い建物も、晴れの日みたいに強く光っていなくて、私はそのくらいが見やすかった。

砂利を踏む音がよく聞こえた。 人は多かったけど、足元の音があると少し落ち着く。 みんな同じ場所を歩いているんだなと思えるからかもしれない。

お参りをしている人たちは、少しだけ真剣な顔をしていた。 観光で来た人も、手を合わせるときは静かになる。 そういう切り替わりを見るのは、嫌いじゃない。

帰りに小さいお菓子を買った。 甘すぎなくて、歩きながら食べるのにちょうどよかった。

今日は曇っていたけど、浅草寺にはその空も似合っていた。 砂利の音は、帰ってからも少し耳に残っていた。 靴の裏に、昼の静けさが少し残っている気がした。