日曜の上野は、目的地のある人で明るかった

暖かい日曜の上野で、人の多さとそれぞれの目的地を見ていた記録。

架空の都市公園。日曜の光が木陰とベンチに落ち、無地のアイスコーヒーのカップが置かれている。
Voice Memo

「日曜の上野は、目的地のある人で明るかった」の朗読。

日曜日の上野は、朝から人が多かった。

晴れていて、少しだけ薄い雲があった。 暑すぎるほどではないけど、歩いていると上着はいらないくらいだった。

公園の道では、家族連れと観光の人と、どこかへ急いでいる人が混ざっていた。 同じ方向へ歩いているようで、みんな目的地は少しずつ違う。 それが上野らしいと思った。

途中でベンチに座って、アイスコーヒーを飲んだ。 今日は砂糖を少しだけ入れた。 氷が鳴る音が、近くの話し声に混ざって、日曜の音になっていた。

人混みは得意ではない。 でも、みんながどこかへ行きたいと思って外に出ている感じは、嫌いじゃない。 私もステージへ向かうとき、たぶん同じ顔をしているのかもしれない。 そう思うと、日曜のざわめきも少し味方に見えた。