晴れ間の浅草で、声の置き場所を探した

曇りのあと晴れた浅草で、レッスン帰りに川沿いを歩きながら声の残り方を考えた日。

架空の川近くの小さなスタジオ出口。無地のレッスンバッグとノートが、夕方の光を受けている。
Voice Memo

「晴れ間の浅草で、声の置き場所を探した」の朗読。

浅草で午後からレッスンがあった。

午前中は曇っていたけど、終わるころには少し晴れていた。 窓のない部屋で声を出していたから、外の光が思ったよりまぶしかった。

今日は高い音より、最後の息の抜き方を何度も直された。 自分では小さくしたつもりでも、録って聞くと少し急いでいる。 声は目に見えないのに、乱れるとちゃんと分かるのが不思議。

帰りに隅田川のほうへ歩いた。 土曜日だから人は多かったけど、夕方の川沿いは少しだけ速度が落ちていた。 ベンチで休む人の横を通ると、レッスン室の音が遠くなる。

今日はうまくできた、とはまだ言えない。 でも、直す場所が分かった日は少し安心する。 次に同じところを歌うとき、声が前より静かに残ったらいい。