冷たい雨の日は、台本の余白が少し増える
冷たい雨の浅草で、カフェに入り台本を読みながら言葉の間を考えた日。
Voice Memo
「冷たい雨の日は、台本の余白が少し増える」の朗読。
冷たい雨の日だった。
浅草で打ち合わせのあと、少し時間が空いた。 外を歩くには寒かったので、カフェに入って台本を読んだ。
今日は言葉の意味より、間のほうが気になった。 同じ台詞でも、急ぐとただの説明になる。 少し待つと、そこに考えている時間が生まれる。 私はたぶん、その待つ時間が好きなんだと思う。
コーヒーはブラックにした。 砂糖を入れるか迷ったけど、今日は苦いままのほうが合っていた。 雨の日の窓の前では、甘さがなくても落ち着ける。
外では傘をたたむ人が何度も見えた。 入ってくる人は少し寒そうで、出ていく人は少し覚悟した顔になる。 台本の中の人たちも、そういう顔をしているのかもしれない。 次に読むときは、雨の日の間を少し思い出しながら声に出してみたい。