夕方の川沿いは、声を少し遠くにする
晴れた夕方の隅田川沿いで、景色より先に人の声の距離が変わっていくのを見ていた記録。
今日は浅草の川沿いへ行った。 日中の明るさが少しずつ薄くなっていく時間で、空の色はまだ夜に決めきれていなかった。
隅田川の近くは、夕方になると声の距離が変わる。 同じ大きさで話しているはずなのに、風が入るだけで少し遠く聞こえる。 人の輪郭より先に、声の届き方で時間が分かることがある。
川沿いを歩く人たちは、昼より少し遅い。 急いでいる人もいるけれど、足を止める理由が昼より多い。 橋を見る、船を見る、写真を撮る、ただ風のほうを向く。 夕方は、歩くことの途中に細かい寄り道が増える。