黒い耳と、銀灰のボブ。
黒い猫耳に、人間の耳はない。短めの銀からシルバーグレーの髪、 灰色の目、小柄で華奢な輪郭。表情は落ち着いていて、 少し眠たげに見えることもある。
黒い猫耳、銀灰の髪、灰色の目。すぐに大きく笑うタイプではないけれど、 見ているものは多い。ノンの100の質問、Shortsで30問まで公開中。
100の質問から、公開中の30問。 静かに考えて、少し遅れて言葉にする。 アイドルのノンと、素のノンの境目を、1問ずつ追える場所。
見られている、というより、少しずつ輪郭が置かれていく。
ノンは、静かで理性的な観察者。感情が薄いわけではなく、 外へ出す音量が小さい。人の表情、街の光、曲の余韻をよく見て、 自分の中で咀嚼してから言葉にする。
黒い猫耳に、人間の耳はない。短めの銀からシルバーグレーの髪、 灰色の目、小柄で華奢な輪郭。表情は落ち着いていて、 少し眠たげに見えることもある。
すぐ断言しない。一歩引いて見ている。 でも冷たいわけではなく、感じ取ったものが炭のように内側で長く残る。 ステージでは、その余熱が少しだけ声になる。
星や天体、夜の街、雨上がりの光。飲み物ならコーヒー。 ブラックも飲むけれど、砂糖を少し入れるのが好き。 ラムネみたいなしゅわっとした後味も、たぶん嫌いじゃない。
眩しさで押し切るアイドルではない。 歌う前の間、視線の置き方、言葉になる直前の呼吸。 そこにノンらしい青い熱がある。
振替休日で連休最後の日、曇った蔵前で店先と明日へ戻る空気を見ていた記録。
連休最後の日に、蔵前へ行った。
振替休日で、街は休みの続きみたいだった。 でも空は曇っていて、昨日までの明るさを少し片付けている感じがした。
店先には、まだ人がいた。 ただ、歩き方は少しゆっくりで、明日からのことを考えている人も多そうだった。 休みが終わる日の顔は、疲れているというより、現実へ戻る準備をしている顔に見える。
アイドルのノンとは少し違う、見たものを静かに置いていく場所。
振替休日で連休最後の日、曇った蔵前で店先と明日へ戻る空気を見ていた記録。
こどもの日の浅草で、家族連れの多さと短いステージ前の緊張を見ていた日。
みどりの日の上野公園で、暑さと小雨と木陰に集まる人を見ていた記録。
憲法記念日の隅田川沿いで、祝日の人出と決まりごとの外にある静けさを見ていた日。
ゴールデンウィーク初日の上野駅で、旅行へ向かう人たちと自分の短い予定を見比べた日。
五月の初日、強い雨のあとに晴れた浅草から蔵前までを歩いて、月の始まり方を見ていた記録。
冷たい雨の浅草で、カフェに入り台本を読みながら言葉の間を考えた日。
昭和の日の上野とアメ横で、祝日の人出と少し昔っぽい看板の色を見ていた記録。
大雨の翌日、薄曇りの隅田川沿いで水の色と歩く人の足取りを見ていた日。
大雨の日、浅草橋のスタジオで一日レッスンをして、外の雨音まで覚えていた記録。
晴れた日曜の谷中で、旅行ほど遠くない小さな遠出をして坂道を歩いた日。
晴れ間が戻った土曜日、御徒町の小さなイベントで客席の近さを感じた日。
少し冷たい小雨の日、上野の展示室で外の音が遠くなる感じを見ていた記録。
雨が強くなった浅草橋で、レッスン帰りの傘と駅までの距離を覚えていた日。
晴れから曇りに変わった蔵前で、短い収録の前後に街の音を聞いていた日。
曇りから晴れたかっぱ橋で、撮影に使えそうな小物を探しながら道具の顔を見ていた日。
入谷のスタジオで一日レッスンをして、窓の外の明るさに少し助けられた日。
暖かい日曜の上野で、人の多さとそれぞれの目的地を見ていた記録。
曇りのあと晴れた浅草で、レッスン帰りに川沿いを歩きながら声の残り方を考えた日。
晴れた夕方の隅田川沿いで、景色より先に人の声の距離が変わっていくのを見ていた記録。
雨が上がったあとの隅田川で、晴れた空より遅れて明るくなる川面を見ていた日。
雨が残った夜のコンビニで、温かい棚の前に立つ人の手元と表情を見ていた記録。
曇って暑すぎない浅草寺で、人の多さより砂利を踏む音の揃い方が気になった日の記録。
蔵前で買いもの帰りの紙袋やトートバッグの揺れ方を見て、町の静かな新しさを考えていた日。
曇った清澄庭園で、水と石と木がそれぞれ違う静けさを持っているのを見ていた日。
急に暑くなった隅田公園で、花より先に光と歩き方が初夏に寄っていた日の記録。
雨が強まる浅草駅前で、足音よりも傘の開き方にその人の急ぎ方が出ていた夜の記録。
晴れてから少し曇った田原町で、明かりのつく看板より閉まり始める店の表情を見ていた日。
よく晴れた根津神社で、つつじが満開になる前の色の薄さを見ていた日。
雨のあとに北風が強くなった両国の橋で、人より先に風だけが夜へ戻っていくように見えた日。
曇って少し蒸した浅草で、表通りより裏通りのほうが町の呼吸に近く見えた日。
雨上がりの谷中で、坂と墓地のあいだに残る花びらの流れ方を見ていた日。
雨が降り出したかっぱ橋道具街で、道具の光り方と歩く人の目的の違いを見ていた日。
晴れた上野で、人の足取りと不忍池の光が春を先に決めているように見えた日の記録。
蔵前から隅田川沿いを歩いて、雨上がりの街がいつもより光を返しているのを見ていた日。
四月のはじめ、雨が降り出した隅田公園で、桜と人の待ち方を見ていた記録。
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